『エスター』(2009年)/続編にも期待が高まるスリラーの良作!
不気味な美少女のポスターが印象深い2009年の映画『エスター』を紹介します。
以前に紹介した「ヘレディタリー」と似た雰囲気をも感じる映画『エスター』。ただし今回はオカルトではなく、スリラーです。
なお完全なネタバレはありませんが、文中に記載する内容にはストーリーに大きな影響を及ぼす要素を含みます。
『エスター』概要
3人めの子供「ジェシカ」を死産したケイトは現在でも悪夢に苦しんでいる。
そんな日々の中で、夫のジョンとケイトは孤児院から養女を引き取ることを決意し、孤児院で出会った美しくて賢い少女・エスターを迎え入れる。 息子のダニエルは反発するが、難聴である娘のマックスは手話を覚えてコミュニケーションを取るエスターに懐く。しかしエスターの周囲には何故か奇妙な事故が多く……。 |
『エスター』は2009年に製作されたジャウム・コレット=セラ監督による映画です。ジャンルとしてはスリラー。ぜひ予告編もごらんください。
原題は「Orphan」で、孤児という意味。映画の会話内にも頻出します。しかし孤児だとばかり思っていたエスターには、大きな秘密があるのです。
エスターは大人びた美少女で、会話も知的。しかし引き取った直後から周囲は事件続き。異変に気付いたケイトはエスターの過去を調べようとしますが、夫のジョンに否定され、追い詰められていくのです。
映画『エスター』続編は?
続編は『Orphan: First Kill』というタイトルだと発表されています。監督はウィリアム・ブレント・ベル。エスターを演じるのは、1作めと同じイザベル・ファーマンと発表されています。
イザベル・ファーマンは2021年の段階で24歳。『エスター』では9歳の主人公を12歳のイザベル・ファーマンが演じたのです。
タイトルには「First Kill」と付けられています。1作目では、エスターが”判明している限りで”7人を殺していることが明らかにされています。そのエスターにとっての最初の殺人が題材であるなら、年齢は9歳以下。
20歳を過ぎたイザベル・ファーマンが、幼い少女をどう演じるかが見所です。
以下は外部リンク、英語のサイトです。
『エスター』感想
続発するトラブル、追い詰められるケイトと子供たち、何も気付かない夫のジョン……という流れが「ヘレディタリー」と似ていると感じるポイントです。「ヘレディタリー」でも、夫は妻の訴えに耳を貸さず精神的な問題を疑っていました。
https://sinrensan.com/hereditary/
基本的には想像通りに物語が進んでいきます。しかしエスターの異常さは、想像を上回っていました。そのため満足度が高かったです。化粧を落としたエスターの気迫ある表情は必見。スリラー好きにとっては楽しめる映画でした。
黒髪でシリアスな表情が多いエスターと対象となる存在が、金髪で笑顔の多いマックス。対照的な存在がいるからこそエスターの異常さが際立ちます。
さてAmazonでのリンクを貼ろうとすると「レオナルドディカプリオの『エスター』~」と表示されました。何故だろうと疑問に感じて調べたところ、製作の1人であった様子。作中に登場しないにもかかわらず名前が出てきたのにも納得です。
しっかり時間を作って鑑賞したい映画の1つであったため、大満足しています。個人的には、後味が悪い映画ではありません。比較的すっきりした結末です。怖い映画がお好きでしたら、ぜひチェックしてみてください。
「エスター」基本情報
公開:2009年
監督:ジャウム・コレット=セラ
出演:ヴェラ・ファーミガ、ピーター・サースガード、イザベル・ファーマンなど
時間:123分
後味の悪い映画をお探しでしたら「エンド・オブ・ザ・ワールド」もおすすめ。ぜひ記事をチェックしてみてください。⇒『エンド・オブ・ザ・ワールド』(2001年)/後味の悪さNO.1
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