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『ハンガー・ゲーム』(2012年)/ベストセラーを実写映画化!!

『ハンガー・ゲーム』(2012年)/ベストセラーを実写映画化!!

お気に入りのディストピア映画『ハンガー・ゲーム』(2012年)を紹介します。

原作は小説で、映画はシリーズ化され完結しています。戦う女性が主人公となる映画が好きなら、気に入るかもしれません。

どんな映画なのか、見ていきましょう。

『ハンガー・ゲーム』概要

独裁国家パネムとなった近未来のアメリカ。そこで優雅な暮らしをしているのは政治の中心であるキャピトルにすむ人々のみ。パネムでは、毎年、12の地域から選ばれた12歳~18歳までの男女1人ずつが「最後の1人」になるまで戦う『ハンガー・ゲーム』が開催されています。刈り入れの日、選ばれたのは12歳のプリムローズ。しかし、弓の名手である姉のカットニスが代わりに出場することに…。

原作は読んでいないものの、ベストセラーになるのも分かる、と思わずにはいられません。つい夢中になってしまいます。

『ハンガー・ゲーム』シリーズは全部で4作品あります。

  • ハンガー・ゲーム
  • ハンガー・ゲーム2
  • ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス
  • ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション

時間が許すなら、ぜひ4作品見てほしいところ。話が進むごとに、どんどんカットニスが綺麗になっていきます。見惚れるほどです。

原作はベストセラーで、世界的にはヒットしているのですが、私の周囲での知名度は低めです。しかも見た人の評価も大きく割れています。「映画.com」などを始めとする各種レビューサイトでも評価は3.0~3.2前後。

なぜ日本人受けしないのかを考えてみて、2つの理由に思い至りました。

日本人受けしづらい理由1.カットニス

「カットニス」、つまり主人公が、日本人受けしないように感じます。まず1作めの前半は、地味。さらに気が強く、わがままで、不器用かつ他人に厳しい性格です。

羊たちの沈黙」の主人公であるクラリスも女性ですが、カットニスとはだいぶ性格が違います。

レジスタンスの象徴となるころには、壮絶なまでに綺麗になるカットニス。良いと思うのですが日本の映画やドラマのヒロインにはいないタイプだなという感じがします。

日本人受けしづらい理由2.ディストピア映画である

『ハンガー・ゲーム』は、アクション多めのディストピア映画です。振り返って考えてみれば、日本ってあまりディストピア映画が流行っていないような。

もちろん映画が好きなかたは多々チェック済みなはずです。しかし、誰もが知っているとなると「トータル・リコール」「マイノリティ・リポート」などかなと。(「CASSHERN」や「リアル鬼ごっこ」もディストピアですが、これはまた別な話)

ディストピアとは「ユートピア」の対極にあるものです。おおまかに説明すると「貧富の差が激しく、管理が徹底され、粛清がある」というのがディストピアです。

国民性から考えると「それでも働いていそう」なのが日本人。そう考えると、ディストピア映画が流行らないのも理解できるような、できないような。

『ハンガー・ゲーム』感想

『ハンガー・ゲーム』では「キャピタル」に暮らす人々だけが優雅な日々を過ごしています。その落差も衝撃的です。ディストピア映画は大好きですが、日本がパネムのようにならなければ良いなとも感じます。

それはともかく、映画では、ただの田舎娘だったカットニスは強く成長し、レジスタンスのシンボルになります。シリアスで重めのシーンは多いものの、わくわくできるアクション映画なのでお気に入りです。

ここ数年は「現実こそがディストピア映画の世界のようだな」と感じる機会が多い気がします。大量の食品ロスがある中で、食料が手に入らない人も少なくありません。マイナンバーにより「番号」での管理も始まりつつあります。

何より印象的なのは「水」です。レモン味、いちご味、ヨーグルト味など、様々な味の「水」が売られています。「本物」が高価で、代替品が安く手に入るのもまたディストピア感が。

そんな世界で「ハンガー・ゲーム」を見ていると、何とも言えない気持ちになります。

映画のような世界が来ないのが理想ですが、それはそれとして、映画はおすすめです。