【体験談】閃輝暗点とは?実際の見え方や眼科の検査などについて紹介
2023年1月5日朝4時過ぎ、初めて左の視野にギザギザしたものが現われました。視野が欠けている状態です。
SNSで書いたところいろいろなアドバイスをいただきました。その症状ですが『閃輝暗点(閃輝性暗点)』というものだったようです。
そこで体験談として、脳神経外科や眼科での相談・検査の結果について検査の結果+医師の話などを踏まえて紹介します。
なお閃輝暗点は重篤な疾患のサインとして出る可能性がある症状です。体験談は参考と考え、症状が出たらなるべく早い段階での受診をおすすめします。
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閃輝暗点とは?
(画像は「イラストAC」より。多少角度は違いますが、ほぼこのイラストに近いです。私の場合は、見えたのは白というよりは透明な光でした)
閃輝暗点とは、いきなり視野に稲妻や三日月のようなギザギザした光が出て視野が欠ける症状です。読み方は「せんきあんてん」。光の部分は視野が欠けますが、数十分で落ち着きます。長い人でも1時間あれば落ち着くようです。
偏頭痛の前兆として出ることもあるのが閃輝暗点。ただし頭痛なしで閃輝暗点だけが出ることもあります。私の場合も頭痛はありませんでした。
脳梗塞・脳腫瘍・一過性脳虚血発作などのサインとして症状が出る可能性もあるため、閃輝暗点には注意が必要です。頭痛の有無に関わらず、なるべく早い段階で病院を受診しましょう。
【体験談】頭痛なしの閃輝暗点、実際の見え方は?
実際に体験した閃輝暗点の症状について紹介します。これまで2回同じ症状が出ました。
症状・眼科での検査・脳神経外科での話にわけて紹介します。
閃輝暗点1回目の症状
初めて閃輝暗点が出てから、そろそろ1か月になります。
1回目は2023年1月5日の朝で、仕事中でした。
いきなり視野にギザギザした光が出て、その部分が見えなくなったのです。
あまり深く考えず「急に左目の視野が欠けた」というツイートをしたところ、FF内外を問わず多くのリプがありました。
そのときは仕事を中断し、そのまま就寝。
しかし目を閉じてもギザギザした光は消えません。ただ少しずつ光の場所が移動していき、40分ほどで光は消えました。
10時ころに起床して、脳神経外科に電話をしています。なぜなら、私は12月に未破裂脳動脈瘤のコイル塞栓術を受けていたからです。
「特に関係はないだろう」との話があり、眼科の受診を勧められました。そこで、その午前のうちに眼科を受診したのです。
未破裂脳動脈瘤については別な記事で紹介していますので、そちらをご覧ください。⇒【体験談】 未破裂脳動脈瘤の手術は怖い? 痛み・入院・手術について!
閃輝暗点・眼科での受診結果
当日すぐに検査を受けたのは、右目が白内障で見えづらく、左目も視野が欠けるとなると仕事に支障が出るからです。
実際に、症状が出た直後はPCスマホいずれも見えづらく仕事になりませんでした。
眼科を受診して症状を説明したところ、眼底検査を行うことになったのです。眼底検査では、目薬を使って散瞳にして、眼底の状態を調べます。
午前のうちに目薬を入れ、午後すぐに検査を行いましたが異常はありませんでした。
また翌日には、視野の検査も行っています。視野の検査では、半球状のスクリーンに映る光を見てボタンを押し、欠けを調べます。
眼底検査が行われたのは、網膜剝離や網膜裂孔が疑われたためです。しかし検査では異常がなく、様子見となりました。
閃輝暗点・脳神経外科の受診結果
当日の朝に電話では相談済みでしたが、1/16には脳神経外科でも相談を行いました。もともと1/16が受診日で、CT検査も行う予定があったのです。
しかしCT検査では異常が見られませんでした。
医師に改めて相談すると「治療を行ったのとは反対側であり特に問題ない」とのこと。MRIまでは撮っていませんが、約1か月が経過した今もひどい頭痛などはありません。
もともと私は片頭痛持ちで、頭痛外来にも通っています。ただし脳動脈瘤の手術後は、以前より頭痛の頻度が減っている状況です。
頭痛外来ではまだ相談していませんので、改めて相談した後で何かあれば追記します。
閃輝暗点2回目の症状
2回目に閃輝暗点が出たのは1月9日の深夜でした。
その日は外出しており、ホテルで突然視野が欠けたのです。前回と同じで頭痛はなく、欠けは20分程度で収まりました。
1回目のあとにすぐ受診していて話を聞いていたので、落ち着いて過ごせたのだと思います。もし外出先で1回目だったら、きっと強い恐怖を感じていたでしょう。
それから20日ほど経過していますが、症状は出ていません。
症状が出ていない時の見え方に変化はなく、普段通りです。
閃輝暗点の原因は?
異常なしといわれても気になるので、閃輝暗点の原因について調べました。
閃輝暗点の原因は脳の血管の収縮や拡張とのことです。
脳の血管や拡張が引き起こされる原因には以下が考えられます。
- ストレス
- 喫煙
- 睡眠不足
- 飲み物(コーヒーやアルコール)
- 食べ物(ナッツやチョコレート)
- 低血糖
- ホルモンバランスの乱れ
私の場合、上記で該当するのはストレス・睡眠不足・ホルモンバランスの乱れです。女性は更年期に出ることもあるとの記事を見かけました。ほかに更年期と思われる症状が複数あるため、そのなかのひとつだとも考えられます。
ただし脳や目の疾患も考えられるので、ストレスや睡眠不足があっても、まずは病院を受診するのがおすすめです。
脳神経外科と眼科の両方がある病院なら安心かもしれません。
閃輝暗点の原因は脳の疾患?
頭痛のない閃輝暗点は、脳梗塞・脳腫瘍・一過性脳虚血発作と関係していることもあるそうです。そのため頻繁に起こるならMRIを受けた方が良いとされています。
SNSでのリプでも「脳神経外科の受診」を強く勧める声が見られました。
今回MRIはとっていないものの、私は(医師の話では)現時点ではその心配はなさそうです。
閃輝暗点の原因は目の疾患?
視野がおかしくなるので、まずは目の疾患ではと考えてしまいますよね。チカチカした光が消えない・稲妻のような光が見える、といった場合、眼科では網膜剝離などを疑うようです。
網膜剝離などの場合は、時間が経っても光が消えないと聞きました。検査をすれば異常があるか分かります。
実際に閃輝暗点を体験したうえで感じた疑問と答え
閃輝暗点を体験してみてのFAQも紹介します。基本的には、経験&医師や看護師に相談したことへの答えがベースです。
ただし人によって原因にはさまざまなものがあると想定されます。
繰り返しにはなりますが、重大な疾患のサインとも考えられるので、あくまで参考としてごらんいただき医師の診察を受けてください。
閃輝暗点の前兆はあった?
視野が欠け、光が見えるようになるにあたっての「前兆」は何もありませんでした。それまで普通だったのに、いきなり光が見えて、視野が欠けたイメージです。
形は稲妻のような、三日月のようなものでギザギザしています。
人によって見え方は違うかもしれませんが、私の場合はWikipediaにある閃輝暗点のイメージ画像3枚目が非常に似ていました。⇒「閃輝暗点/Wikipedia」
原因は?
2023年1月の段階では不明です。特に薬も出ませんでした。インターネットで調べたところサプリメントがあるようです。
また眼科ホームページによると、カルシウムや亜鉛が良いとのこと。予防について病院のホームページから引用で紹介します。
閃輝暗点の予防としては、カルシウムや亜鉛などのサプリメントを摂取することがいいとされています。
また、ストレスを溜めないような生活を送ることや、十分な睡眠によって目を疲れさせないようにしましょう。中年の方であれば、他の病気の可能性も心配されるので検査を受けるようにしましょう。(引用元:しのはら眼科「閃輝暗点」)
カルシウム・亜鉛についてはサプリの摂取を考えています。またこの症状を機に睡眠時間を意識的に増やすようにしました。
光が見えているあいだ目に痛みはあった?
私の場合は見えづらいだけで痛みはありませんでした。頭痛や吐き気などの症状も感じていません。
眼科の検査には時間がかかる?
眼底検査は、目薬をさして瞳孔を開いてからになるので、時間がかかります。私の場合は午前の診察が終わる直前に眼科に行き、目薬をさしてから午後一番で診察を受けました。
眼科の検査には車で行っても大丈夫?
自分で運転して眼科に行くのはおすすめしません。眼底検査をすると数時間は強い眩しさを感じます。白内障の検査のとき、うっかり自分で車を運転していったため、帰りが大変でした。そのため今回は家族に送迎を依頼しています。眼科に行かれる場合は、自分で運転する以外の方法を考えるのがおすすめです。
日常生活に支障はある?
症状が出たのは2回のみで両方とも夜だったので、それほど支障は感じませんでした。しかし私はライターなので「見えない」のは致命的です。納期直前なら大変だと感じます。
また車の運転中に症状が出たら、運転を継続するのは難しいだろうと感じました。そのくらい違和感が強く、見えづらいです。症状が出たときは、運転を中断したほうがよいでしょう。
白内障との関係は?
医師からは何も指摘されませんでした。
ちなみに脳動脈瘤や白内障は右側で、閃輝暗点は左側です。
閃輝暗点の症状が出たら可能な限り早く病院へ
閃輝暗点の症状が出たら、可能な限り早く病院へ行くのがおすすめです。
幸いなことに私はこれといった異常がなく、経過観察となりました。しかし原因が分からない=今後も出る可能性があるということです。頻発すると仕事にも支障が出ます。
初めて光を見てから約3か月が経過しましたが、トータルで閃輝暗点が出たのは3回です。睡眠時間を増やしてからは落ち着いているようにも感じられます。
大きい病気のサインである可能性も考えられるので、早めに病院で相談してみましょう。
脳動脈瘤もですが、MRIを受けないとなかなか見つからない病気もあります。
今回は自分が体験して非常に怖かったため、記事にして残してみました。少しでも不安な方の参考になれば幸いです。ただし記事を見て「何もないかもしれないから放置」と思ってほしいわけではありません。病院で診察を受けたうえで何もないのが理想です。不思議なギザギザが見えたら、ぜひ病院で相談してみてください。
この症状もあって睡眠の改善を考え枕を買い換えました。買い替えた枕の感想は別な記事で紹介していますので、あわせてご覧ください。⇒【体験談】トゥルースリーパーの枕を実際に試した正直な感想を紹介!
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